第23話
「…本当に…優しい人ね、リーマスって」
「キミが自分に厳しすぎるんだよ」
くすりと小さく笑い、まだ光の戻らぬような瞳をしたレンの瞳を見つめながら優しく頬を撫で「信じてくれるかい?」と訊ねれば、レンは小さく頷いた。
こうして優しくしてくれる人がいる…心配してくれる人がいる…必要としてくれる人がいる…。
自分はこうしてるべきじゃないと、はっきり判ったような気がした。
「リーマス。私…ホグワーツに戻るわ。…ハリーが必要としてくれてる。ダンブルドアもルシウスに追いやられて学校にいないみたいだし、ハーマイオニーも襲われて、不安みたいなの。…いつまでも此処でこうし続けちゃ、駄目なのよね?」
レンがそこまで言うと、リーマスはニッコリと微笑んで頷いてくれた。
自室に戻ると、レンはホグワーツの制服に着替えまた戻ってくるとリーマスは懐かしそうにその姿を眺めた。
「リーマス…私、まだ上手く笑えないけど…大丈夫よ。」
「あぁ。私はレンをちゃんと信じているよ。くれぐれも無茶だけはしない様にね?…いってらっしゃい。」
「いってきます」
レンはそう答えると、そのまま姿くらましした。
学校の近くまで姿あらわしすると、レンはそのまま暫く歩き校内へと入って行き、マクゴナガルを訪ねた。
あの賑やかだった校内が、どこか不気味に思えるほど静かで、すれ違う生徒の姿も無い。
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