第23話
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城の周りには夏が段々と訪れていた。
空も湖も抜けるような明ルーイブルーにかわり、キャベツほどもある花々が温室で咲き乱れている。
もう直ぐ、ホグワーツの2学年も終了する事を知らせていた。
だが、去年とは違うものが今回は多すぎた。
ハグリッドはファングを従えて校庭を歩き回る姿は見ることは出来なかったし、ハーマイオニーの明るい声も耳に届く事はなかった。
相変わらずレンは笑うことも出来ないし、心にぽっかりと穴が開いているような感覚がなくなる事がなかった。
学校の中は恐怖と猜疑心でいっぱいだった。
殆どの生徒が先生に引率されて教室から教室へと移動するのを喜んでいたが、ドラコだけはその恐怖と猜疑心を思いっきり楽しんでいるようだった。
ダンブルドアが学校を去ったのが嬉しいらしく、次の校長はスネイプだと疑いもしていない。
スネイプはドラコにそう言われても嫌ではないようだった。
「次は死ぬ。金貨で5ガリオン賭けたっていい。それがグレンジャーじゃなかったのは残念だ」
ドラコがそう言い、レンは心の中の穴が大きくなった気がした。
ロンは立ち上がり、ドラコに殴りかかろうとしたが、授業が終わるベルの合図でそれが遮られた。
レンはドラコの隣の席で荷物をまとめながら口をひらく。
「冷たい体で横たわっているのを見つけるのが、どんな気持ちだか判らないからそんなこと言えるのよ」
後ろの席にいたロンとロンを止めているハリーとディーンの動きが止まり、ドラコはハッとしたようだった。
「誰も死なない方に、全財産をかけても良いわ」
レンは冷たくそう言うと、スネイプが薬草学の教室への引率にレンはついて行った。
途中ドラコが何かを言いたそうだったが、気にもしなかった。
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