第23話
薬草学のクラスは魔法薬学の授業より沈んだ雰囲気だった。
スプラウト先生は皆に、アビシニア無花果の大木の選定をやらせた。
レンとロン、ハリーは一つのグループで作業をしていると、丁度向かい側にいたアーニーがハリーを見ていた。
「ハリー…僕は君を一度でも疑った事を申し訳なく思ってます。君はハーマイオニー・グレンジャーを決して襲ったりしない。僕が今までに言った事をお詫びします。僕達は今、皆同じ運命にあるんだ…だから…」
アーニーは手をハリーに差し出すと、ハリーは握手をした。
それを見ていたアーニーの友達、ハンナとアーニーは、ハリーとロン、そしてレンが選定をしていた無花果を一緒に刈り込む為にやってきて、一つのグループになった。
「キミにも悪い事をいったと思ってます。本当、ごめんなさい」
アーニーはレンの感情の無い顔を見ては申し訳なさそうに謝り、レンは数回頷いただけで、それに相当怒っているんだとアーニーはしょんぼりしていたがハリーが助け舟を出した。
「レンは大丈夫、怒ってないさ。今はただ…いつものレンが何処かに出かけてしまってるだけなんだ」
「あのドラコ・マルフォイは、いったいどういう感覚をしているんだろう」
「こんな状況になってるのを大いに楽しんでるみたいじゃないか?ねぇ、僕アイツがスリザリンの継承者じゃないかと思うんだ」
「ドラコに、そんなことは出来ないわ」
レンはそれをキッパリと言い捨てた。
「彼は私がスリザリンの継承者だと思っているから、幼馴染の自分は襲われないと思っているのよ。それに純血だしね。」
レンがそう言うとアーニーは成程と頷いてみせていたが、ハリーは剪定バサミでロンの手を叩いてしまっていた。
ロンが抗議の声をあげたが、ハリーの視線を追うと、大きな蜘蛛が数匹列を作って這っていたのを見つけロンは複雑そうだった。
蜘蛛はそのまま禁じられた森へと向かっているようで、ロンは情けなさそうな表情を浮かべた。
7/7
←前へ 次へ→
目次へ