第24話
「ファング、おいで。散歩に行くよ」
ハリーは透明マントをハグリッドの小屋に置いてから外に出てファングに自分の股を叩いて合図をしながら言うと、ファングは喜んで飛び跳ね、森の入り口までダッシュするとそこで用をたした。
「ルーモス」とハリーは唱えると杖から光が溢れる。
「あまり遠くを照らさないようにね。あの子経ちが逃げてしまうわ」
レンは蜘蛛が二匹急いで杖明かりを逃れて木の影に隠れる所を見つけると指を指しながらそう言った。
「キミはよく見えるよなぁ」
「家の目の前が樹海なの。幼い頃からよく入っていたから…」
ロンが感心しながらも3人は森の中へと入っていった。
ファングは木の根や落ち葉をクンクン嗅いで三人の周りを敏捷に走り回って着いてくる。
散歩してくれるのがとても嬉しいのだろう。
ファングの気分とは正反対に3人は、レンとハリーが先頭に無言のまま歩き続ける。
20分程も歩くと木々がより一層深くなり星々の明かりでさえ遮った。
蜘蛛が小道をそれて闇の中へと進んでいくと、ハリーは立ち止まりそちらの方を見ようとしていた。
立ち止まったハリーにファングは甘える様に手に鼻を押し付けると、ハリーは驚いて飛び退きロンの足を踏んでしまい謝っている。
「どうする?」
ハリーは杖をロンに向けてそう聞くと「此処まで来てしまったんだもの」とロンが答える。
レンはそれを聞くと「行くわよ」と森の茂みの中へと入り込んでいくと2人はあわててその後を追った。
そのまま暫く歩き続けると、ファングが大きく吼える声が森の中にこだまし、3人は飛び上がる。
いったい何が起こったのだろうと、レンは警戒していた。
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