第24話
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「なんだ?」
ロンもファングと同じくらい大きな声を上げ、ハリーの腕をしっかりと掴んでいる様だった
「向こうで何かが動いてる…シーッ!何か大きいものだ…」
ハリーがそう言うと3人は耳を済ませ緊張感が走った。
レンは皆より少し前に歩み出たが、2人は恐怖に凍り付いて立ち竦んでいる様でレンについてくることはなかった。
ゴロゴロという奇妙な音がすると、急に辺りは静かになりレンの瞳に僅かながらも見覚えのあるフォルムがうつると、レンはホッと胸をなでおろした。
そう、マグルの世界でよく見るアレだ。
「ねぇ、ハリー達がホグワーツに乗ってきたのって車だったわよね」
レンがそう言うと「こんな時になにを言うんだ」とロンが叫んだが、ハリーが「シーッ!」と必死で止めていた。
「問題ないわ。向こうは襲うつもりがないもの。多分…」
貴方達の乗ってきた車ね。
レンはそう言おうと2人に振り向いた時だった。
左の方からカッと閃光が走り、闇の中を照らし2人は手をかざして目を覆い、ファングはキャンッと鳴き驚いて逃げようとしたが、荊に絡まってますますキャンキャンと鳴き続ける。
レンは眩しそうにしながらも、ファングを荊から助けようと手を差し伸べ、下手に魔法を使って暴れるファングに当たったらいけないと思い、ファングを落ち着かせながらも、荊から救い出すと、ロンは既に緊張が取れて嬉しそうにしていた。
「僕達の車だ!コイツずっと此処にいたんだ!」
ロンは嬉しそうに車の元へと駆け寄ると、車は飼い主に挨拶をするようにロンに擦り寄った。
レンはその様子を眺めていた。
ロンは長い間離れていた家族に出会えたようにとても嬉しそうな表情をしていた。
レンはその表情を見て、暫く忘れていたんじゃないかという気持ちが胸の中に広がると、それと同時にきゅぅっと切なさにも似た悲しみに胸が締め付けられた。
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