第25話
「さらばだ、ハグリッドの友よ」
そうアラコグが最後に言い残すと、蜘蛛達が一斉にハリー達に飛び掛る様に襲いかかる。
「伏せて!」
レンはそう言うと、ハリーとロンはファングを庇うようにしその場に伏せ、レンは激しい風を起こすと、辺りの蜘蛛を吹き飛ばした。
「走って!」
レンの合図に皆一斉に走り、その後を蜘蛛達が一斉に追いかけて、もの凄い数の蜘蛛達が移動している音が森中に響いているのではないかと思った。
その時、高らかな長い音と共に自分達を追う様に眩しい光が差し込んで、レン達の前で急停車すると、クラクションを高々と鳴らし、扉という扉をバッと開けた。
先程の車が助けに来てくれたのだ。
ハリーは前の座席に飛び込み無と、レンとロンは後部座席にファングを押し込む。
ファングはまだ混乱しているようで、キャンキャン鳴いていたし、レンはそれを撫でながら、ロンが運転席に乗り込むのを見届けると、自分は後部座席に乗り込むと勝手に扉が閉まり、車が勝手に道を進み切り抜けてくれている。
「大丈夫かい?」
ハリーはロンをみてそう声を掛けたが、ロンの口からは声は出ては来なかった。
「レン、ありがとう。助かったよ」
ハリーはレンにそう声をかけると、小さく頷いた。
車は激しく森の中を走り抜けていく。
道なき道を通り抜けていくのは、快適なドライブとはお世辞にもいえなかった。
暫くすると車が急停車し、レンは助手席に顔をぶつけてしまうが、止まったのをチャンスと思ったのか、堪えていたファングがこれ以上堪えきれないと言った様子で、レン越しに窓に飛びついたのでレンは扉を開けたが…それが間違いだった。
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