第25話
ファングはそのまま飛び出し、レンは地面に尻餅をつき、煙突飛行の時の尻餅よりも何倍も痛かった。
ファングはそのままハグリッドの小屋を目指して走り逃げて行っている。
レンはそのファングの後姿を見ながら少し溜息を吐きつつも「怖い思いをさせてごめんなさい」と心の中で小さく謝った。
「大丈夫?」
ハリーは車を降りると、苦笑しながらレンに手を差し出してくれたので、レンはその手を取り立ち上がったが、視界が回りそのままハリーにしがみ付いてしまう。
「ごめんなさい…立ち眩み…みたい。」
今までまともな食事を殆どしていない体で激しい運動をしたのだ、当たり前といえば当たり前だ。
ハリーはそのままレンを支え、車を優しく撫でてあげていた。
少しすると目眩も治まり、ハリーにお礼を言うと離れレンも車を優しく撫でる。
この子が助けに来てくれなかったら、無傷というわけには行かなかっただろう。
ロンの意識がやっと現実に戻ってきて車から降りるように体を動かすと、車はバックをして森の中へと消えていった。
「僕、マントを取りに行かなきゃ」
ハリーはそう言うと、まだ心配なのか、レンの手を取りハグリッドの小屋へ向かって歩き始める。
ハグリッドの小屋に入ると、ファングは寝床のバスケットで毛布をかぶって震えていたし、小屋を出るとロンがカボチャ畑で吐いていた。
「蜘蛛の後をつけろだって?ハグリッドを許さないぞ。僕達生きてるのが不思議だよ」
ロンは口を袖で拭きながら弱々しく言い、レンはその様子を見るとロンの側にゆっくりと歩いて行き、体を支えてあげながらも背中を優しく撫でてると、ロンは小さく「ありがとう」と言葉を漏らす。
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