第26話
「大丈夫。ジニーから預かった事も、ジニーの事はすべて誰にも言わない」
ジニーは嬉しそうに微笑み、レンの首に腕を伸ばし抱きつこうとした…その時だった。
ジニーの瞳から光が消え、その手はレンの首をきつく締め上げ、レンはあまりの力の強さに眉を顰める。
「ジニーを、操、ってるのね?」
そう言うと、レンは弾き飛ばされその拍子に、日記を奪われ、ジニーは談話室を出て行った。
レンは首を締め上げられ上手く空気が吸えなかった肺に、咳込みながら空気を吸い込むとジニーの後を急いで追った。
日記が手元を離れても操れる程、ジニーの体は蝕まれているのだ…となれば一刻も早くそれを解かなければジニーの命が危ない。どんな術なのかすら今のレンには判らなかったが、ジニーが危ないという事は解る。
後を追って談話室を出たのは良いものの、そこにはジニーの姿はどこにも無かった。
いったい何処に…レンは無我夢中で走った。
上手く息も出来ないし考えもまとまらない。
“殺された女の子はトイレで発見された”
アラゴグの声が頭に響くと、レンは無意識にマートルのいるトイレの方へと向かっていた。
レンは息を切らしながら、そこにたどり着くと、乱れた息を整える為にその場に立ち止まる。
が、その風景に違和感を感じ、レンは顔をあげた。
何かが違う…そう思い、辺りを見渡すと…それまでにはなかったものが、そこにはあった。
最初の被害者、ミセス・ノリスが襲われた現場…その時書かれていた文字の下にくっきりとそれはあったのだ。
“彼女達の白骨は永遠に「秘密の部屋」に横たわるであろう”
そうかかれた文字のそばに、ジニーの名前がはっきりとあり、その名前の隣に自分の名前があった。
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