第26話
「見て…あそこに何かある…」
ロンが力なく言うと、レンとハリーは杖を高く上げ、その前方に横たわる何かに目を凝らした。
それはトンネルを塞ぐように大きなもので、曲線を描いている。
「眠っているのかもしれない…」
ハリーは息を潜め、ロンとロックハートの様子を見た。
ロックハートは両手でしっかりと目を押さえているようだった。
「抜け殻よ…本体じゃないわ」
杖明かりが照らし出したのは、毒々しい鮮やかな緑色の皮が、トンネルの床にとぐろを巻いて横たわっていて、その脱皮した蛇は6mを超えているのは間違いないくらいの大きさだった。
「なんてこった」
ロンが力なく言うと、ロックハートが腰を抜かしその場に座り込んだ。
「立て!」ロンはロックハートに向かって杖を向けてキツイ口調で言ったが次の瞬間、ロックハートはロンに飛び掛って杖を奪い取ると3人に杖を向けながら少し距離をとった。
「坊や達、お遊びはこれでお終いだ。私はこの皮を少し学校に持って帰り、女の子達を救うのには遅すぎたと皆に言おう。キミ達2人は女の子達のズタズタに引き裂かれた無残な死骸を見て、哀れにも気が狂ったと言っておこう。ミス・クレスメント…残念だがキミとも此処でお別れだ。なんていってもキミは此処に残って居なければ話が合わないからね。さぁ、記憶に別れを告げるがいい」
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