第27話
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「ロン、これ使って」
「これ、キミの杖じゃないか!受け取れないよ!」
「クレスメントの力や軽い魔法なら杖が無くても使えるわ。大丈夫。貴方の杖じゃ万が一何かがあっても身を守る事すら出来ない。他人の杖でも、身を守るくらいにはなる筈だわ。護身用に…ね?」
レンがそう言うと、ロンは「ありがと」と小さくお礼をいい、その杖を受け取った。
「ロン、貴方はそこで待っていて?無闇に動くのは得策じゃないと思うの」
レンがそう言うと、ハリーも大きく頷いて見せた。
「僕達は先に進むよ。一時間経って戻らなかったら…」
「僕は少しでも此処の岩石を取り崩してみるよ。そうすれば、帰りにキミ達が此処を通れる…だから…」
「ロン、大丈夫。私達は生きて此処に戻ってくる。だから、頼んだわよ相棒」
レンはフレッドとジョージ達のように明るくそう言うと、向こう側でロンが少し笑った気がした。
こんな時でも人に笑顔をもたらせるあの双子は…やっぱり凄い。
「あぁ、相棒!任せておけって」
ロンは声を少し震わせながらも、レンたちに心配かけまいと元気にそう答えてくれた。
「それじゃ、また後でね」
ハリーは少し声を震わせながらそう言うと先に進んでいった。
レンもその後を追いかけると、ハリーの空いている手をぎゅっと繋ぐ。
「大丈夫よ、ハリー…何とかなる。」
「うん」
ハリーの手は小さく震えていたが、ぎゅっと繋ぐ手に力を込めると、そのまま先へと進んでいく。
ロンが思いつく限りの手段で、岩石を砕き割る音が段々と遠くの方でなり響き、聞こえなくなってからも暫く歩き続けた時だった。
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