第27話
「11歳の小娘の他愛無い悩みを聞いてあげるのは、まったくうんざりだった。でも僕は、辛抱強く返事を書いたさ。同情し親切にしてあげ…おチビさんは僕に夢中になったよ。『トム。貴方ぐらい私の事を判ってくれる人はいないわ。何でも打ち明けられるこの日記があってどんなに嬉しいか…まるでポケットの中に入れて運べる友達が居るみたい』」
リドルは女の子のような口調でそう言うと、冷たく甲高い笑いを上げたが、なんともその嫌味な話し方にレンは眉間に皺を寄せる。
「自分でいうのもどうかと思うけど、僕は必要となれば、いつでも誰でも惹きつける事が出来た…そう、キミも…」
リドルはそう言うと、レンの方をじっくりと見つめ、その瞳は先程ハリーに向けていた視線とは何処か違っていて優しい様な眼差しだった…。そうまるで愛しい者を見つめるような…そんな瞳。
「やめろっ!」
ハリーはそう叫んだが、その瞬間、リドルは口を塞いでいた手でレンの頭を固定し、レンの唇に自分の唇を重ねた。
「ん…っ」
レンは驚き、瞳を丸くしたが、唇に当たる柔らかな冷たい感触がなんだか不思議な感じだった。
リドルは無理矢理に口を開かせようとした時に、レンはリドルの唇を噛むとリドルは眉を顰め、レンをそのまま床へと投げ飛ばした。
「ハリー、コイツなの。コイツが、スリザリンの継承者よ!日記を通してジニーを操り、ミセス・ノリスも他の生徒も襲わせたの!」
リドルに邪魔をされないように、レンは一気にそう言うと、リドルは口の端に滲んだ血を手の甲で拭いニヤリと笑んだ。
「そう、正解だ。ジニーは僕に心を打ち明ける事で、自分の魂を僕に注ぎ込む。ジニーの魂それこそが僕の欲しい物だった。おチビちゃんの心の深層の恐れ、暗い秘密を餌食にして僕が十分に力をつけると、僕の魂をおチビちゃんに注ぎ始め襲わせた。それからの彼女は、前よりもずっと面白くなったよ…」
ハリーは手をぎゅっと握り締め、その拳は小さく震えていた。
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