第28話
「貴方…もしかして…」
レンがそう言うと、リドルはレンを見て、ハリーの杖で空中に文字を書き始めた。
“TOM MARVOLO RIDDLE”
そして、杖を一振りすると、文字のひとつひとつが生きている様に動き始め隊列を変え始めた。
“I AM LORD VOLDEMORT”
私は…ヴォルデモート卿だ…
空中には確かにそう印してあった。
目の前にいる彼こそが、レンの父の若かりし頃なのだ…。
「サラザール・スリザリンの正当なる血の後継者が、いつまでも穢れたマグルの父親の名前を名乗っていると思ったか?母が魔女だと言う理由だけで捨てた男の名を!僕は自分で自分の名前をつけた。いつの日か呼ぶ事も恐れるような名前を。その日が来る事は知っていたよ。いつか世界で一番偉大なる魔法使いになる日をね!」
「違うな」
ハリーは憎しみの篭った声で、ゆっくりと口を開く。
「何が?」
「君は世界一偉大な魔法使いじゃない。キミをガッカリさせて気の毒だけど、世界一偉大な魔法使いはアルバス・ダンブルドアだ。皆がそう言ってる。君が強大だった時でさえ、ホグワーツを乗っ取る事はおろか、手出しさえ出来なかった。」
ハリーははっきりとそう言うと、リドルの顔から笑みが消え、怒りに満ちた表情をしている。
「ダンブルドアは僕の記憶に過ぎないものによって追放され、この城からいなくなった!」
「ダンブルドアは君の思ってるほど遠くに行っていないぞ!」
ハリーは大きな声ではっきりとそう言うと、リドルの表情は凍り付いていた。
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