第30話
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「それじゃ…失礼します。」
またねと声をかけると、ハリーと繋いでいた手を離し医務室へと独り歩き始めた。
医務室へとたどり着き扉を開けた時、レンは何者かに飛びつかれぎゅっと抱き締められた。
「苦しいし、痛い…」
「あ、ごめんなさい。レン、お帰りなさい。無事だったのね?」
ハーマイオニーが瞳に涙を浮かべて頬を紅く染め離れながらそう言うと、レンは小さく頷いた。
「良かったわ…私ずっと心配だったの。貴女ったら家に帰ったら帰ってくる事を知らないんですもの!手紙を書いても返事も寄越さない!私とても心配だったのよ?けど…貴女が居なくて、私とっても不安で寂しかったんだから!」
ハーマイオニーはレンの背を押しながら医務室の中へと促し、そう言うとレンは小さく笑みを浮かべる。
マダム・ポンフリーはジニーをベッドの上に座らせてココアを手渡すと、今度はレンを見てあんぐりと口を開けた。
「まぁ!今年は来ないと思ったら最後の最後にこれですかっ!」
「私、毎年先生のお世話にならないと、一年を終えられないようです」
レンが苦笑しながらそう言うと、マダム・ポンフリーはまず杖を一振りしレンの体の汚れを全て落としてくれ、服も元に戻してくれた。それから、傷を手当てしながら「まったく」と小さく零していた。

それから手当てを終えると、マダム・ポンフリーはレンとジニー、ハーマイオニーに行ってよろしいと声を掛けたのでレンはきょとんとした。
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