第4話
皆と一緒に買っても良いのだが、混雑を予想される中、大きな荷物を持ちながら歩くのが嫌だったのだ。
大体買い終えると、一度漏れ鍋まで戻る…すると楽しそうに会話をしているアーサー達の姿があった。
「おや、レンじゃないか。皆と一緒じゃないのかね?」
「あー、着いて行きそびれてしまって…」
レンがそう言うとアーサーは笑みを浮かべてくれた。
レンもそれに笑んで返すと、店主のトムに断り暖炉を借りる。
慣れた手つきで作業をしてから顔を突っ込み「シャル、いる?」と声をかけるとレンのすぐ側に姿現しをした屋敷しもべが姿を現す。
「お嬢様お呼びでございますか?」
「忙しいところごめんなさいね?…あの、この荷物を家に置いておいて欲しいのだけれど…」
レンはしゃがみ、視線をシャルと合わせそう言うと、お安い御用でございますとシャルは嬉しそうに言った。
次の瞬間シャルはパチンと指を鳴らしレンの買い物をした荷物を一瞬に消し去り微笑むと「失礼致します」と姿を消した。
レンはまた来た道を引き返し、特に用事もなかったので先に書店に行くと出入り口に近い場所で、人の流れに流されなさそうな場所を探す。
適当な場所を確保するとレンは近くの棚を見て適当に本を手に取るとそのまま読み始めた。
「あら、レン。もう着いていたのね」
そう声をかけられ顔を上げるとモリーはニッコリと笑みを浮かべていた。
レンはそれに小さく頷いて返事をすると「買い物は?」と聞かれ済ませたと答える。
「なら少しここに並んでてくれないかしら。私必要な物を探してくるわ」
そうモリーが言うとレンは指定された列に並んだ。
気が付けば、書店の中は人で溢れ始めていたし、これからサイン会を行う人物「ギルデロイ・ロックハートという人物の人気の程が窺える。
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