第4話
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「もしや、ハリー・ポッターでは?!それにそちらのお嬢さんはクレスメント家の!」
彼がそう言うと、周りは興奮した囁き声を上げパックリと人垣が割れた。
どうして私の顔を見ただけでクレスメントと判る者が多いのだろうか…。
レンはそう思い俯くと小さく溜息をつき苦笑を浮かべた。
「さぁ、ニッコリ笑って」
と彼はそう言うとハリーを捕まえ片手は肩を組み、もう片手はハリーの手を握り、先程のカメラマンに何度か写真を撮らせた。
レンは心の中で「ご愁傷様」と小さく呟くと、同時にロックハートがレンを見て笑みを浮かべたのでレンは口に出していたのかと内心焦った…が、そうではなかった様だ。
レンもその場に無理矢理引っ張り連れてくると、ハリーと繋いでいた手の方をレン腰に回しニッコリと笑って写真を撮らせた。
「笑って」と言われて、作り笑いは得意な筈だったが、つい引きつった笑みを浮かべてしまった。
「皆さん、何と記念すべき瞬間でしょう!私がここ暫く伏せていた事を発表するのにこれほど相応しい瞬間などはありますまい!」
彼は自慢そうにその場に集まった魔女や魔法使いに向かって語りかけていた。
レンはハリーと顔を見合わせ互いに苦笑を浮かべる。
「ミス・クレスメントや、ハリー君が、フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店に本日足を踏み入れた時、この若者達は私の自伝を買う事だけを欲していた訳であります。それを今、喜んで彼らにプレゼント致します。勿論無料でね」
その後も彼の演説は続いた。
レンは彼の大声で少し耳が痛いと思いながらあまり聞いてはいなかったが強い力で腰を抱かれ、後で青痣が出来ているに違いないと思った。
彼の演説では、今度の闇の魔術に対する防衛術の先生に彼が選ばれたらしい。
観衆の大きな拍手を受けると、レンとハリーに彼の書いた本を一式プレゼントされた。
ハリーはそのまま何処かへ行ってしまい、レンはモリーの元へと行く。
「おば様…私、あの…私買っちゃったので、これ、良かったらどうぞ」
貰った本の全てをモリーにあげると「人混みで少し気分が良く無いの。出入り口の辺りで待っています」と言い残し人混みをぬって外へと向かった。
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