第5話
「マルフォイ、魔法使いの面汚しがどう言う意味かについて、私達の意見は違うようだが」
「左様でございますな」
なんて、嫌味な言い方をするのだろうと、ムッとしたレンは一言文句を言ってやろうとジョージとフレッドの間に顔を出す。
「ウィーズリー…こんな連中と付き合っている様では…君の家族はもう落ちるところまで落ちたと…思っていたのですがね…」
レンはカッと血が頭に上る感覚がしたが、それが一瞬にして青くなる。
アーサーがルシウスに飛び掛り、その背中を本棚に叩きつけたのだ。
何十冊という本が、皆の頭の上にドサドサと落ちてくる。
「やっつけろパパー!」
フレッドがそう叫ぶと同時にモリーが「アーサー、だめ、やめて!」と叫ぶ。
店員も困っている様で二人を止めようとオロオロとしていた。
レンはフレッドの手を離すと2人の前に出て大きく息を吸う。
「2人ともお止めください!いい大人が公衆の面前で恥ずかしくないのですか!?」
レンがそう大きな声で叫ぶと、ルシウスの動きは止まり、それと同時にハグリッドが店の中に入ってくると2人を引き離した。
アーサーは唇を切り、ルシウスの目には本でぶたれた跡があったし、手には古びた変身術の本が握られている。
「ほらチビ。君の本だ…君の父親にしてみればこれが精一杯だろう…」
そう手に持っていた本をジニーの持っている釜の中に入れ、ハグリッドの手を振り解くと、何処かに居たのだろう、ドラコに目で合図を送りさっさと店から出て行った。
「アーサーあいつの事はほっとかんかい」
ハグリッドがアーサーに注意しているのがレンの耳に届いた。
が、何ものかに手を引かれレンはバランスを崩しながら其方へ連れて行かれる。
「え?え??…えっとっ」
双子がレンの手を取り止めようとしたが、その間に人が入りそれが出来なかった。
レンは「ごめん、また今度ね」と聞こえるように言うとそのまま連れ出されてしまった。
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