第5話
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「もう少し貴女様のお立場を、見つめ直した方が宜しいかと思いますがね」
ルシウスはそう言うと、お送りしましょうと椅子から立ち上がりレンに手を差し出す。
「ルシウス…私は……いえ、何でもありません。勝手が過ぎましたわ。ごめんなさい。」
ドラコは心配そうにレンを見ているが、レンは苦笑を浮かべ「またホグワーツでね」と小さく答えるとルシウスの手を取り家まで送ってもらった。

それから少しすると、伯父のルーイが顔を真っ赤にして姿を現しその足元には屋敷しもべのシャルも居る。
ルーイはルシウスから話を聞いたのか、本屋での騒ぎを耳にしたのだろう「なんて事をしたのだ」と「クレスメントの恥晒し」と罵りレンに手を上げた。
伯父の考えならば、ルシウスに意見するのではなく、ルシウスを助け守る行動をとって貰いたかったのだろう。
頬を叩かれ椅子から落ち、そのまま彼の鞭や杖で何度叩かれようとレンは何も言わなかったし、言えば、この一人暮らしの快適な空間まで取り上げられてしまうと思った。
何時かこの伯父の手が、リーマスの様に私を抱き締め撫でてくれる事があるのだろうか…?
望んでも手に入らぬものなのは解っている。…だが、ただ一人の血の繋がった家族なのだ…。
「ご主人様…あんまりでございます。それ以上なさったら、お嬢様が…」
シャルは金切り声を上げ、大きな瞳からボロボロと涙をこぼす。
「屋敷しもべの分際で、私に指図するつもりか!!」
そうレンを痛めつけていた鞭がシャルに向けられると、レンはシャルを抱き締めその鞭を背に受けた。
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