第8話
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時間より少し早めに教室に来ると教室はまだ開いてはおらず、レンは暫く教室の向かい側の壁に背を預け、適当に鞄の中から書物を取り出すとそれを読み始める。
勿論ロックハート氏の書物以外を…だが。
「キミはまだまだその段階ではないと思いますね」
急に声がし、顔を上げれば、ロックハートにがっしりと掴まってしまっているハリーを見つける事が出来た。
ハリーは迷惑そうな表情を浮かべながら何か言っていたが、ロックハートは何も聞いていない様だった。
先生が教室の鍵を開けると、レンは何か言われる前にとさっさと教室に入って一番後ろの席に着く。
その隣にハリーは座ると、ロックハートの本を七冊全部、山のように目の前に積み上げ壁を作った。
「散々だった様ね」
レンがそう苦笑しながら言うと「まったくだよ」とハリーは零した。
「クリービーとジニーがどうぞ出会いませんように、だね。じゃないと二人でハリー・ポッターファンクラブを始めちゃうよ」
「あら、良いじゃない別に。」
私も入るわよと冗談っぽく言うと、ハリーはロックハートに聞かれたらまた絡まれると思ったのだろう「やめてくれよ」と遮るように言った。
クラス全員が着席するとロックハートは大きな咳払いをする。
皆、お喋りを止めてロックハートに視線を向けると、彼は生徒に向かって歩き始め、ネビルの持っていた教科書を一冊取り上げウインクしている自分自身が表紙の本をよく見える様に皆に見せる。
「私だ」
本人もウインクしながらそう言う先生にレンは思わず「見れば判るわ」と呟いてしまうとハリーはニヤリと笑い、隣に居たハーマイオニーが肘で小突いた。
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