第8話
「ギルデロイ・ロックハート。勲三等マーリン勲章、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、そして、週間魔女五回連続チャーミング・スマイル賞受賞…もっとも私はそんな話をするつもりではありませんよ。バンドンの泣き妖怪バンシーをスマイルで追い払った訳じゃありませんしね!」
ロックハート氏はその後何かを待っているようだったが、数人が曖昧に笑った。
「全員が私の本を全巻揃えたようだね。大変宜しい。今日は最初にちょっとミニテストをやろうと思います。心配ご無用、君達がどのくらい私の本を読んでいるか、覚えているかをチェックするだけですからね」
そう言うとテストペーパーを配り始め、ロックハートは教室の前の席に戻って「三十分です、よーい始め!」と合図をした。
レンはテストを見下ろすとゲッと悪態をついてしまった。
テストの内容は、防衛術なんか何一つ関係ない内容だった。
1.ギルデロイ・ロックハートの好きな色は?
2.ギルデロイ・ロックハートの密かな大望は何?
3.現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中で、貴方は何が一番偉大だと思うか?
こんな質問が延々と3ページ裏面に渡って続いていたのだ。
最後の質問には誕生日はいつで理想的な贈り物は何?と書かれていた。
これは、誕生日を忘れるな、誕生日にはこれを寄越せと催促しているのか?とレンは少しならず思ってしまった。
レンは問3の答えに、ホグワーツで闇の魔術に対する防衛術の先生を引き受けた事。と書き、それ以外は興味がない…というよりも全く判らなかったので空欄にしてテストを終えた。
こんな先生は生まれて初めてだと、レンはしみじみと思った。
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