第8話
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「捕えたばかりのコーンウォール地方のピクシー小妖精」
そう言うとシェーマスたちにまた笑い虫が降りてきたようで、ふきだし笑い始めた。
コイツラがそんなに危険なのか判らないと言った様子で、それを見てロックハートは「思い込みはいけない」とシェーマス達を窘める様に指を振ってみせた。
ピクシー小妖精は身長20センチ程の群青色で尖った顔をした姿から発せられるその甲高い声はインコの声によく似ている。
レンは大きく溜息を吐くと、机に肘を置き頬杖をついた。
「それでは…お手並み拝見!」
ロックハートはそう言うと、篭の戸を開ける。
するとピクシー達は勢い良く篭の外に飛び散った。
二匹はネビルの耳を引っ張り合って空中に釣り上げ、シャンデリアに引っ掛けて悪戯していたし、数匹が窓ガラスを突き破り飛び出し、近くの生徒にガラスの破片の雨を降り注ぐ。
教室に残ったピクシー達はインクの瓶を掴み教室中にインクを振り撒いたり、本やノートを引き裂いたり、壁から写真を引っぺがしたり、ゴミ箱をひっくり返したり…ありとあらゆる悪戯をしてみせた。
ピクシー達はレン達にも手を出そうと此方に飛んで来ては、ロンと教科書の取り合いをしたり、ハーマイオニーの髪を引っ張ったりするので、ハリーがロックハートの教科書でピクシーを殴り飛ばしたりしていたが、レンは不機嫌そうにピクシーを睨むと、その瞳や殺気が恐ろしいものだと感じたのだろう、ビクッとし、少なくともレンの周りには悪戯はして来なくなった。
「君って凄いや」
ロンがそう言い、自分の荷物を纏めレンの側に避難している。
「そう?ピクシーが命の危険を感じて近寄らないほど怖がられるのは、喜んで良い事かしら?」
どうやら被害に合うのは嫌なのはロンだけではなく、ハリーやハーマイオニーも荷物を纏めそうしていているのを眺めながらレンが小さな声で言えば、ロンは「褒めたつもりだけど?」とニヤリと笑った。
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