第8話
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「さぁ、捕まえて御覧なさい。たかがピクシーでしょう?」
「ここは先生がお手本を見せるべきではありませんか?」
レンは先生にそう声を返すと、それもその通りだとロックハートは頷き、腕まくりをすると杖を振り上げる。
「ペスキピクシペステルノミ!ピクシー虫よされ!」
そう大声で言えば、ピクシーが一匹ロックハートの杖を奪って窓の外へ放り投げた。
ロックハートは息を呑み自分の机に潜り込むと、それと同時に天井からシャンデリアがネビルごと落ちてきた。
暫くして、授業終了の鐘が鳴ると、生徒達は慌てて教室を飛び出していった。
レンは至極呆れた様な表情を浮かべ、鞄の中に全ての道具をしまいこみ「付き合いきれないわ」と零すと、ロンも頷きながら立ち上がり教室を後にしようとした。
「そこの4人、その辺に残っているピクシーを摘んで篭に戻しておきなさい」
そうロックハートは言うだけ言って、レン、ハリー、ロン、ハーマイオニーの側を通り抜け後ろ手に素早く扉を閉めてしまった。
「耳を疑うぜ」
ロンはピクシーの一匹に耳を噛まれながら唸った。
「私達に体験学習をさせたかっただけよ」
ハーマイオニーは2匹一緒にテキパキと縛り術をかけて動けない様にしてから籠に押し込んでいる。
「体験だって?…ハーマイオニー…ロックハートなんて自分のやっている事が自分で全然判っていなかったんだよ」
ハリーはうんざりしたようにそう言うと、ハーマイオニーは直ぐに「違うわ!」と言葉を返した。
「彼の本、読んだでしょ?彼ってあんなに目の覚めるような事をやってるじゃない」
「ご本人はやったと仰いますがね」
とロンは小さく呟く。
「レン、貴女なら判ってくれるわよね?」
レンは壁に寄りかかり様子を見ていると、ハーマイオニーに声をかけられ溜息を漏らした。
「正直、こんな先生だとは思っていなかったけど…私には理解しかねるわ」
レンがそう言うとハーマイオニーは残念そうだった。
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