第9話
土曜日にはハグリッドの家を皆で訪ねようと約束し、その日の朝が来るとレンはハーマイオニーに起された。
「…なぁに?」
再度上瞼と下瞼が仲良くしかけながらその目を擦って寝ぼけたような声を出酢レン。
書店に頼んで取り寄せてもらっていた本が最近届いたので、夜更けまでその本を読んでいたのだ。
「もう朝よ?食事をしてハグリッドの家に行きましょう?」
レンはそれに「あぁ〜」と声を漏らすと眠たそうに目を擦った。
レンが身を起こせば、まるで恒例だと言いたげに本が重たい音を立てて床に落ち、ハーマイオニーはそれを拾ってくれる。
「動物もどきの本?」
「一年生の最初の授業の時、マクゴナガル先生が猫になる変身術を見せてくれたでしょう?初めて見て素敵だなって思ったの。」
レンは着替えながらそう言うと、ハーマイオニーはレンの読んでいた本を手に取るとパラパラっとめくって興味深そうに見ていた。
「何になりたいの?」
「何になれるかは、変身するまで判らないらしいんだけど…出来るなら鳥になりたいわ。大空を羽ばたいてみたいの」
レンが嬉しそうにそう言うと、ハーマイオニーはニッコリと笑って「後で私にも読ませて?」と言ってくれたのでレンは小さく頷いた。
着替えを終えて談話室に行くと、そこでロンが二人を待っていてくれた。
「ハリーが朝早くクィディッチの練習に連れ出されちゃったみたいなんだ」
書置きがあったと言うと、ハーマイオニーはトーストを持って見に行きましょうと提案した。
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