第9話
「どうしたんだい?どうして練習しないんだよ。」
ロンはグリフィンドールの選手にそう言うと、グリーンのユニフォームを着た人達にドラコを発見し「それにアイツ、こんな所で何してるんだい?」というと、ドラコの表情は満足そうにしていた。
「ウィーズリー、僕はスリザリンの新しいシーカーだ」
「あら、おめでとう」
レンは素直にそう口にすると、ハーマイオニーがレンの脇腹を小突き、ドラコは嬉しそうに「ありがとう」と言うと話を続ける。
「僕の父上が、チーム全員に買ってあげた箒を、皆で賞賛していたところなんだ」
七人全員が、自分の箒を突き出す。
七本とも綺麗に磨き上げられた新品で、金色の美しい文字でニンバス2001と書かれていた。
「グリフィンドール・チームも資金集めして新しい箒を買えば良い。クリーンスイープ5号を慈善事業の競売にかければ博物館が買いを入れるだろうよ。」
フレッドとジョージが握り締めている箒をみて、ドラコがそう言うとレンはムッとした。
自分が重大な事を隠している分、本当の友だとは言えないかもしれないが、自分を友と言ってくれている人を、どうにも出来ない部分で貶す事はレン的には許せなかったし、それを大爆笑しているスリザリン達にも腹が立ち文句を言おうと口を開くと、それよりも早くハーマイオニーが口を開いた。
「少なくともグリフィンドールの選手は誰一人としてお金で選ばれたりしてないわ。こっちは純粋に才能で選手になったのよ」
「誰もお前の意見なんか求めてない。生まれ損ないの”穢れた血”め!」
ドラコは自慢顔を少し歪ませ、吐き捨てる様に言い返した。
レンは、無意識にドラコに手を上げようと振り上げた所をハーマイオニーがレンのローブを掴みそれを制する。
レンがハーマイオニーを睨めば、首を横にブンブンと振っている。
それを見ると落ち着かせようと深呼吸をし、気持ちを落ち着かせていた。
双子達もカンカンに怒り殴りかかろうとすると、スリザリンの選手の一人がドラコの前に立ち憚りそれを制し、アリシアという同じグリフィンドールの選手は「よくもそんな事を!」と声をあげている。
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