第9話
しおりを挟む
「マルフォイ、思い知れ!!」
そうロンの叫び声と同時にバーンッ!!と大きな音が競技場中に木霊し、緑の閃光がロンの杖先ではなく反対側から飛び出し、ロンの胃の辺りに命中すれば、ロンは芝生の上に座り込んでしまう。
レンはその緑の閃光に違うものを思い出し、一瞬体中の血液が引いていく様な感覚がした。
「ロン!ロン!大丈夫?!」
ハーマイオニーが悲鳴を上げ、返事をしようとロンは口を開いたが、言葉の代わりにとてつもないゲップがひとつとナメクジが数匹ぽたぽたと膝に零れた。
それを見たスリザリンチームはお腹を抱え笑い、グリフィンドールの選手はロンの周りに集まったがナメクジを吐くロンには触りたくない様だった。
「ロン…大丈夫?ハグリッドの所へ行きましょう?」
レンがロンの背を撫でそう言うと、ハリーが「そうしよう」とハリーとハーマイオニーでロンを両側から掴んで助け起す。
ナメクジを吐くのが止まらないロンを、スタンドから駆け下りてきたコリンが見ると、写真を撮ろうと構えたので「コリンっ!」とレンが叫ぶとそれを止めた。
ゆっくりとハリー達はロンを支え歩いていき、レンもそれを後ろから着いて行ったが、まだ聞こえるスリザリンの笑い声にレンはとうとう耐え切れなくなってしまい「すぐに追いつくわ」と言うと来た道を引き返していく。

「ウィーズリーは最高だよ!」
そう言いながら笑い転げるドラコの前に仁王立ちすると、その場に居たグリフィンドールの選手も不思議そうにレンを見ていた。
「レン、キミもそう思うだろ?」
そう体を起こし立ち上がると、ドラコはそうレンに声をかけ、他のスリザリンの選手もその場に立ちながらまだ笑っていた。
が、ドラコはレンの顔を見ると笑ってほんのりと頬が赤く染めていたそれが、一気に引いていった。
4/6
←前へ    次へ→
目次へ