第9話
レンは瞳に涙を浮かべ小さく首を横に振った。
バチンッ!!と乾いた音が7回グラウンドに響き渡る。
「「わ〜お」」
双子は感心した声を上げ、ドラコに至っては、頬を押さえながらきょとんとしレンの顔を見つめている。
レンはひどく悲しそうな表情をしていた。
「あんな下品な言葉を何度も何度も口にする貴方だと思わなかった。それに、そんなに笑い転げる貴方達も最低だわ。純血を重んじるのであればそれ相応の気品ある対応をしていただきたいものだわ。純血なんてたいしたもんじゃねーな!って言われたいのかしら?それに貴方達も同じ様に侮辱されても同じ様に笑っていられるの?私の大切な人達やその家をこれ以上下品な言葉と態度で侮辱しないで頂戴。そんなに侮辱したいなら私が受けて立つわ。どうするの?決闘でもする?悪いけど私は貴方達に負ける気がしないわ。どっからでも掛かってきなさいよ!」
レンが瞳いっぱいに涙を浮かべながらピシャリと言うとシーンと競技場は静まりスリザリン生から何の声も上がらない。
そのまま双子やその他グリフィンドールの選手達の方へ向き直ると深く頭を下げた。
「私の幼馴染が…貴方達にも不快な思いをさせてしまって、ごめんなさい」
その行動にドラコが非難の声をもらす前に双子がレンの両サイドへ来ると、それを止めさせ髪をかき乱す様に頭を撫でてくれる。
顔を上げれば、双子達はにっこりと笑ってくれた。
それににっこりと微笑み返せば溜まっていた涙が溢れ、袖口でそれを拭いながら「ロンの様子を見てくるわ」と零し、競技場を引き返してハグリッドの家に向かって歩き出した。
レンがハグリッドの小屋に着いた時は、中からハーマイオニーの声がしレンは扉の前で深呼吸してから扉を叩くと、直ぐに扉が開いてハグリッドが中へと入れてくれた。
中に入ると、ロンは大きな洗面器に向かってゲボゲボとナメクジを吐き続け、ハーマイオニーは心配そうに背中を撫でながらハグリッドと話をしていたところだった。
ハグリッドはレンを席に座らせて頭をポンポンとすると、話の続きをし始める。
「皆、闇の魔術の先生をしたがらんのだ。みんな縁起が悪いと思い始めてな…誰も長続きしとらんじゃろ。それで?奴さん、誰に呪いをかけるつもりだったんだ?」
ハグリッドはロンの方を顎でさしながらハリーに聞いた。
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