第10話
レンは「判らない所があったら教えるわよ」と言い、本を読み始めた。
暫くしてからハリーは帰って来て着替えを済ませ談話室に戻ってくるとレンの隣に腰掛け暖を取りながら自分が先程体験してきた話をしてくれた。
グリフィンドールの寮に住んでいるゴーストのニックの絶命パーティに招待されたらしい。
「絶命パーティですって?生きてるうちに招かれた人ってそんなに多くないはずわ。面白そう!」
とハーマイオニーは興奮気味でロンはその正反対に「死ぬほど落ち込みそうじゃないか」と言葉を返した。
どうやらニックはハリーだけではなくロンやハーマイオニー、そしてレンも招待してくれていたらしく、ハリーは行くと約束してしまった手前、レンたちもそれに付いて行く事にした。
だが、三人ともハロウィーンが近付くにつれ、行くと約束してしまったのを後悔している様だった。
ハロウィーン・パーティ当日は大広間が生きた蝙蝠で飾られて、ハグリッドの巨大南瓜はくり抜かれて、中に大人3人が十分座れるくらい大きな提灯になった。
そんな魅力的な輝きを見ないようにしながら、移動する3人を後ろから眺めレンはクスクスと笑った。
「君はハロウィーン・パーティが楽しみじゃないのかい?」
「去年も体験してないから、別にどちらでも。来年もあるし…絶命パーティは生きている人が楽しめるものだとは思っていないけれど、貴重な体験が出来て良いんじゃないかしら?」
レンのその言葉を聞きながらハリーを先頭に地下牢の方に4人は歩いていく。
その道筋にもキャンドルが立ち並んではいたが、ひょろりと長い真っ黒な蝋燭が真っ青な炎を上げている。
階段を一段下りる度に温度は下がっている様な気もし、皆ローブを体にぴったりと巻きつけていた。
戸口の所まで来るとニックが「親愛なる友よ」と悲しげに挨拶してくれ招き入れてくれた。
中に入ると、信じられない光景が広がっていた。
地下牢は何百という半透明のゴーストでいっぱいだったのだ。
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