第10話
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“…てやる…”
突然レンの耳に、冷たく残忍な声が響く。
一瞬自分の父親の声かと思い立ち竦んでしまうと、ハーマイオニーは驚いたように振り返り「どうしたの?」とレンに声を掛ける。
「デザートが残ってるかもしれない、急ごう」
ロンは玄関ホールに出る階段への道を先頭を切って歩き、レンを見ると振り返りながらそう言った。
「今…」
“引き裂いてやる…八つ裂きにしてやる…殺してやる…”
確かに…誰かが喋っているのだ…この物騒な言葉を…。
ハリーもそれが聞こえるらしく、石の壁にすがって全身を耳にして声を聞いている。
「ハリーいったい何を…?」
「またあの声なんだ…ちょっと黙ってて?」
また…とは、以前ハリーはこの声を聞いた事があるのだろうか…
レンはそう疑問に思いながらもハリーを目で追っていた。
“腹が減ったぞ…こんなに長い間…”
「ほら「聞こえる」」
ハリーが咳き込んでいった言葉と、レンが「聞こえる」と小さく呟いた言葉が合わさり、ロンとハーマイオニーはその場に凍り付いているようだった。
“殺してやる…殺す時が来た…“
声は段々と小さくなっていき、レンはゆっくりと移動したであろう方向へ歩いていく。
何かに導かれるように、無意識だった。
「こっちだ」
ハリーはそう叫ぶと、レンと一緒に声の方へと向かう。
声は段々と上に上がっていき、4人はニ階に出た。
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