第11話
明かりの消えたロックハートの部屋に皆で入り、部屋の持ち主は机の上の蝋燭に火を灯して後ろに下がった。
ダンブルドアは磨き上げられた机の上にミセス・ノリスを寝かせるとマクゴナガルと一緒に調べ始めていた。
その間、ロックハートは、ずっとあーだ、こーだと自分の意見を皆に語り聞かせていて一人だけとても賑やかだったが誰一人それを聞いてる様子はなかった。
「アーガス、猫は死んではおらん」
ロックハートの話を聞いていないのが良く判るかのように、彼の話の途中でダンブルドアはそう言うと、ロックハートは慌てて話を止めた。
「死んでない?それじゃ、どうしてこんなに…こんなに固まって…冷たくなって?」
フィルチは自分の愛する猫が死んでしまったと思っていたようで涙で掠れた声でそう言った。
「石になっただけじゃ」
「やっぱり!私もそう思いました!」
とロックハートはここぞとばかりにそう言った。
(レンはそんな話は一言もしてなかったじゃないかと密かに思ってしまった)
「ただし、どうしてそうなったのか、ワシには答えられん」
「アイツに聞いてくれ!」
フィルチはダンブルドアのその言葉に、ハリーを睨みつけた。
「二年生がこんな事を出来るはずがない。最も高度な闇の魔術を持ってして初めて…」
「アイツがやったんだ!アイツだ!そうでなかったら、そのクレスメントの娘に頼んだんだろう?!あれには特別な力がある!そうだ、あの娘がやったんだ!アイツと一緒に!それに証拠だ!クレスメントの指に血が付いてる!!」
フィルチは顔を真っ赤にして吐き出すように言い続けた。
1/7
←前へ 次へ→
目次へ