第11話
「その指のものは何かね?」
「壁の文字が血に見えたんです。乾いていなかったら犯人が直ぐ側にいるのかもしれないって思って確かめようとしました。」
ダンブルドアは皆をキラキラと輝く明るいブルーの瞳で見つめる。
「疑わしきは罰せずじゃよ、セブルス」
そうダンブルドアは言った。
「私の猫が石にされたんだ!刑罰を受けさえなけりゃ収まらん!!」
「ポッター達が悪い事をしたという証拠は何一つありません」
マクゴナガル先生がキッパリとそう言ってくれた。
「それにの、アーガス。君の猫は治してあげられますぞ。スプラウト先生が最近やっとマンドレイクを手に入れられてな。十分に成長したらミセス・ノリスを治せる薬を作らせましょうぞ」
「私がそれをお作りしましょう。私は何百回作ったか判らないくらいですよ。眠ってたって作れます」
ロックハートは突然口を挟んだが、スネイプがそれに冷たく「この学校では、魔法薬の先生は私の筈だが」と返事をしたので、とても気まずい沈黙が流れた。
「帰ってよろしい…あー、ミス・クレスメント、キミはワシと一緒に来てもらおうかの」
「はい、ダンブルドア先生。」
ダンブルドアは3人が帰るのを見届けてから他の先生達に何か指示をすると、レンを引き連れ校長室へと向かった。
大きなガーゴイルの像が行く手を阻み「レモンキャンディ」とダンブルドアが言うと、そのガーゴイルは生き返ったかの様に動き出し、彼の後ろには大きな螺旋階段が現れ、それを2人はゆっくりと上っていくと大きな扉が姿を現した。
あんな事があり不安な筈なのに…ダンブルドアが決めたその合言葉に、心の不安感が消えていくようだった。
ただの偶然かもしれないが、去年のクリスマスプレゼントを合言葉にしてくれておりどこか嬉しかった。
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