第11話
しおりを挟む
「先生…」
「なにかの?」
「信じてくださって、有難うございます。いつも先生は私をそう元気付けてくれる。ダンブルドア先生にとっても敵なアイツの血を引いているのに…お友達って思ってもらえて凄く嬉しいです。」
レンがそう頭を下げると、ダンブルドアはまた優しく微笑んでくれた。
「レン。友とは血でなるものではない、そうじゃろう?」
普通はそうだろう…けれど、父が父だ…皆がそういってくれるとはレンには思えなかった。
だが、ダンブルドアのその言葉はすーっと心に染み渡るように心を温かくしてくれた。

それから数日、学校中がミセス・ノリスの話題でもちきりだったし、フィルチは犯人を捕まえたくて現場を行ったりきたりしているところが何度も目撃されている。
ジニーもミセス・ノリスの一件にはひどく心を乱された様だった。
ロンの話ではジニーは無類の猫好きらしいが…ロンが冗談でフィルチも石にしてくれれば良いのにと言うとジニーは真っ青になっていた。
事件の後遺症はハーマイオニーにも及び、彼女は読書以外の時間は殆ど何もしていなかった。
皆が何をしているの?と聞いてもろくすっぽ返事もしてくれなかった。
図書館で、ロンは魔法史の宿題の長さを測っていた。
ピンズ先生の宿題は「中世におけるヨーロッパ魔法使い会議」について1mの長さの作文を書く事だった。
「まさか…まだ20cmも足りないなんて…」
「どれ、見せて?」
レンは手を差し出すと、救いの手だと喜んで書いた作文を手渡した。
「ハーマイオニーなんか、もう1m40cmも書いたんだぜ…しかも細かい字で」
「ハーマイオニーはどこ?」
ロンは読んでくれえるレンを見ながらそう言うと、ハリーの問いにあの辺じゃないかと書棚の辺りを指差した。
5/7
←前へ    次へ→
目次へ