第12話
「焼け焦げだ!あっちにも…こっちにも…」
「ねぇ、来て見て?変だわ…」
ハーマイオニーが呼ぶと、ハリーは立ち上がり壁の文字の側にある窓に近付いていく。
ハーマイオニーは一番上の窓ガラスを指差している。
すると其処には20匹あまりの蜘蛛がガラスの小さな割れ目からガサガサと先を競って這い出そうとしていたのだ。
…蜘蛛は全部一本の綱のように並んでいた。
「蜘蛛があんなふうに行動するのを見た事がある?」
ハーマイオニーは首を傾げながらそう言ったが、ハリーは「ううん」と答え、ハーマイオニーはロンにも意見を求めた。
ロンは、壁に寄りかかっているレンの側に立ち脅えた様子で、そこから一歩も歩き出そうとしなかった。
「どうしたんだい?」
「僕、蜘蛛が…好きじゃない。」
「まぁ、知らなかったわ。蜘蛛なんて魔法薬で何回も使ったじゃない」とハーマイオニーは驚いたようにロンを見る。
「死んでるやつなら…構わないんだ…。あいつらの動きが嫌なんだ。」
ハーマイオニーはくすくす笑うので、ロンはムキになって言葉を続ける。
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