第12話
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「僕はキミと許婚になっても僕は幸せさ。」
「私は…いつ死ぬか判らないのに?」
そう、自分はヴォルデモートと戦い続ける道を選んだ。決して引き返す事のない道だ。
そうなれば、自分はいつ命を落とすか判らないのだ…。
「どういう意味だ?」
「色々可能性はあるけれど…そうね、魔法省にあの事が知られたら殺したがると思うし」
「そんなもの、父上がなんとでもしてくれるさ。」
「それに”あの人”帰ってきたらどうするの?どんなに汚い事でも迷う事なく出来る人…ドラコに自分や周りの人が殺されてしまうかもしれない恐怖に脅えて生きていくなんて事になって欲しくない。」
ドラコは俯いて何も言わなかった。レンはドラコの手を取り優しく撫でると言葉を続ける。
「私はドラコにそんな思いさせたくないし、ドラコの腕に”あの人の印”なんて付けてもらいたくないわ。」
ドラコは何か考えているようだった。
「でも、ルシウスがそうドラコに言ったって嬉しそうにしてくれた事、私ちょっと嬉しかった、有難う。」
「例え父上と伯父さんの間で婚約が許可されてもされなくても、僕はいつかレンにそれを喜んでもらうから。許可されなかったら、僕と婚約したいってレンに思わせられれば良い事だしな。」
ドラコの言葉にレンはきょとんとして首を傾げれば、まだ子供だなとレンの頭をポンポンと叩くように撫でるドラコ。
同い年に子供扱いされるとは思わなかった…
ドラコはレンに微笑みかけてから繋いでいた手を離し、背を押すと互いに寮へと戻って行った。
「考え事しながら歩いてると危ない。それにこんな時間まで何処で何をしていたんだ?」
そう声をかけられ、顔を上げればそこにいたのは少し不機嫌そうなパーシーだった。
「あー…ご覧の通りよ。食事をし終えて帰ってくるまで、こう考え事をしながら歩いていたら貴方がいたの。」
パーシーはそういうレンに疑わしげな視線を向けるも、小さく頷き納得してみせる。
「何を考えていたんだ?」
「…パーシーは恋してる?」
そういうレンにパーシーは顔を真っ赤にして噴出し慌てた様子を見せる。
「何を言ってるんだ!」
「どんな気持ちなのかなって思って。」
「そんな事気にしてないで早く寮に戻りたまえ!」
パーシーは茹蛸の様に真っ赤なまま何処かへと歩いていってしまった。
「…自分から聞いたのに…」
レンはその様子に小さく呟けば、くすりと笑い寮に戻った。

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