第13話
「もし次がありましたら、お声を掛けてくださいましね?」
「勿論ですよ、ミス・クレスメント」
ロックハートはその手を取り甲に口付けをした。
「ねぇ!僕信じられないよ!あいつ、僕達が何を借りようとしたか、見ようともしなかった!!」
ハリーはそう嘆きながら早足で図書室へ向かうと、レンもロンも同じ意見だった。
図書室へつくと、ハーマイオニーはマダム・ピンズという短気な司書にサイン入りの用紙を渋々渡し、お目当ての本を手に入れると、怪しまれないように心がけながら一同は移動をした。
場所はマートルが居るあの女子トイレだ。
ロンは抵抗していたが、マートルが居る所為で誰も使わないこのトイレは、絶好の場所だったのでハーマイオニーはロンの意見を却下した。
ハーマイオニーは皆に見えるように本を広げると、皆はその本を覗き込み、ざっと流し読みする。
「クサカゲロウ…ヒル…満月草…うん、これらは生徒用の棚にあるわね…二角獣の角はどこで手に入れたらいいか判らないわ…毒ツルヘビの皮の千切りも難しいわね…」
材料の所を指でなぞりながらハーマイオニーはそう言うと、レンに向かって「判る?」と尋ねる。
「どちらも珍しくて、貴重な材料よ。スネイプ先生は個人用の保管庫をお持ちの様だから、そこには有るかもしれないけど…」
「そうよね…あ、あと当然だけど、変身したい者の体の一部も手に入れないと…」
「なんだって!?」
ハーマイオニーが口にした言葉にロンはひどく驚いた様子だった。
「僕クラッブの足の爪なんか入ってたら絶対飲まないからね!」
そう言うロンの言葉も、ハーマイオニーは聞こえないフリをしていた。
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