「どうなさったのですか?」
「命に別状はない。グリフィンドール更に10点減点。もう一度我輩に「座れ」と言わせたなら50点減点とする」
ハリーはそこまで言われれば、乗り気で無い様にのんびりと自分の席まで来ると座った。
「ポッターが邪魔をする前に話していた事であるが、ルーピン先生はこれまでどのような内容を教えたのか、まったく記録を残していないからして…」
「先生、これまでやったのはボガート、レッドキャップ、河童、グリンテロー(水魔)です。これからやる予定だったのは…」
ハーマイオニーがそこまで一気に言えば、スネイプは容赦なく「黙れ」と切り捨てる。
「教えてくれと言った訳では無い。我輩はただ、ルーピン先生のだらしがなさを指摘しただけである。」
それにディーンは「ルーピン先生はこれまでの先生の中で一番良い先生です。」と反論してみせたが、スネイプは「点が甘い」と切り捨てる。
「我々が今日学ぶのは…人狼である。」
レンは、今日のこの時程にスネイプに不快感を持った事は無かった。
次に習うべきものを飛ばしてでも人狼を事細かに教え込み、リーマスからそのひとつでも探し出せと言いたいのだろうか…そう思えば、なんだか吐き気がする程に気分が悪かった。
「でも先生、まだ狼人間までやる予定ではありません。これからやる予定なのはピンキーパンクで…」
「ミス・グレンジャー…この授業は我輩が教えているのであり、キミではない筈だが…。その我輩が諸君に394頁を開けと言っているのだ。全員今すぐだ!」
そう言われ皆ブツブツと文句を言いながら教科書を開いたが、レンは開こうとしなかった。