「人狼と真の狼とをどうやって見分けるか、判るものは居るか?」
ハーマイオニーはそれに手を上げたが、それ以外の皆は身動きもせず座り込んだままだった。
だが、スネイプの瞳にはハーマイオニーという存在が写っていない様にそれを無視した。
「すると、何かね。ルーピン先生は諸君に基本的な両者の区別さえまだ教えていないと…」
「お話した筈です。私達まだ狼人間までいっていません。今はまだ…。」
パーバティは勇敢にもスネイプにそう言えば、スネイプは「黙れ!」と大きな声でそれを切り捨てる。
レンは拳を小さく震える程、ぎゅっと握り、隣に座っていたハーマイオニーは顔色の悪いレンを心配そうに見つめたが、レンが曖昧に笑み、その視線をまたスネイプに戻した。
「ミス・クレスメント」
レンはスネイプに呼ばれその場に立つ。
スネイプはそれを待っていたかの様に、立ったのを確認してから「お前なら判る筈だが?」と少しだけ口元を緩めて声を掛けた
スネイプはそんなにもリーマスが嫌いなのだろうか…レンはそう思うだけで何も言葉にはせず、ただスネイプを睨みつける。
「先生…狼人間はいくつか細かい所で本当の狼と違っています…狼人間の鼻面は…」
「勝手にしゃしゃり出たのはこれで2度目だミス・グレンジャー。鼻持ちならない知ったかぶりで、グリフィンドールから更に5点減点する。」
スネイプがそう言うと、ハーマイオニーは真っ赤になって手を降ろし、瞳には涙をいっぱい浮かべている。