少なくともクラスの全員がハーマイオニーの事を一度は知ったかぶりと思った事があるかもしれない…だが、クラス中の皆が一斉にスネイプを睨みつけた。
「先生はクラスに質問を出したじゃないですか。ハーマイオニーが答えを知ってたんだ!答えて欲しくないならなんで質問したんですか!」
「罰則だ。ウィーズリー。」
レンの拳の震えが大きくなれば、辺り一帯にパキッと大きな乾いた音が響き渡る。
それにスネイプが気付き辺りを見渡せば、窓ガラスの全てにヒビが入っている。
スネイプはそれから立ったまま潤んだ瞳で自分を睨むレンの姿を見れば、小さく溜息を吐いた。
「ミス・クレスメント。お前は医務室へ行け。その顔とやる気のない態度で授業を受けていられても迷惑千万。5点減点。」
レンは鞄の中に開いていない教科書を叩き入れ、そのまま教室を後にした。
だが、医務室へ行く事はしなかった。
そのまま談話室へと戻ると寝室に向かい、自分のベッドに身を横たわらせると、その日は一日其処から出る事はなかった。
ふと気がつけば、いつの間にかに眠ってしまったらしく、もう明け方の時刻だった。
気分は眠りに落ちる前よりも落ち着きを取り戻しており、小さく溜息を吐く。
レンは着替えると、談話室へとおり暖炉の前のいつもの席に腰掛けて、ただ暖炉の火を見つめる。
「レン?」
不意に声をかけられ、レンはその方向に視線を向ければ、そこには驚いた表情のハリーが居た。
「おはよう、ハリー。」
「おはよう。大丈夫?」
ハリーは隣に腰掛ければ、心配そうにレンを見つめ首を傾げる。