「えぇ、大丈夫よ。心配かけてごめんなさい。具合が悪いとかじゃないの…なんだか苛々しすぎて気分が悪くなってしまっただけ。」
そう言えば、スネイプのあの授業を思い出したのだろう、あぁーと声を漏らし苦笑を浮かべた。
「今日は天気が悪いわね…試合、天気に負けないで頑張ってね。」
レンは微笑を浮かべてハリーにそう言えば、ハリーも同じ様に微笑み、有難うと言葉を返す。
窓の外は雷鳴の音や激しい雨の音、風の音…そういった音がはっきりと聞こえる程荒れていた。
「ウッドがハッフルパフのシーカー…セドリック・ディゴリーを教えてくれたんだけど、5年生で僕よりずっと体型が良いんだ。シーカーは身軽の方が有利なんだけど、今日の天気じゃ彼の方が有利かもしれない。」
「でも、ハリーは誰よりも飛ぶのが上手いわ。きっと天気なんかに負けないし、箒もハリーの意志を解ってくれている。良い結果がついてくるように祈っているわ。」
ハリーが寝室から降りてくる時に持ってきていたニンバス2000という箒に視線を向け笑めば、ハリーもまた微笑んでくれる。
朝食までの時間をレンはハリーと共に他愛もない話をし笑ったりしながら過ごした。
その間に何度かクルックシャンクスが男子寮の登り階段を上ろうとした所をハリーが見つけ追い出している姿にレンは苦笑を浮かべた。
大体朝食の時間だろうと2人は大広間へ向かい、隣同士に座って食事をし始めれば、次々に選手達が大広間に姿を現した。
ウッドは天気を不安そうにしていたが、他のチームメイトは平気だと彼を元気付ける。
だが、実際「大丈夫」と言える天気でない事を皆思い知ってしまう。