「大臣、ポッターをどうなさるおつもりで?聞くところに寄ると魔法を使い、家を飛び出た様ですが…」
「罰する訳にはいくまい…状況が状況だ…今回は綺麗に水に流す事にする。」
レンはそれを聞くと内心安心した。
が、都合が悪いものはそう消してしまう…そんなファッジが少し怖く思えた。
「これから、彼にはトムに監視してもらいながらここで過ごしてもらおうと思っている。キミも時々は彼が襲われない様にみてやってくれ」
「誰に襲われるというのです?」
「シリウス・ブラックの他にいまい?!」
レンはその言葉に少しだけムッとしながら「判りました」と答える。
実はレンはシリウス・ブラックが大量殺人鬼だという事を信じていなかった。
レンの母、アクアがそれを信じ、それを信じてもらう為に命を落としたのだ…。
母がどういう人だったか教えてくれたのは…伯父がくれたたった一冊の日記だった。
もしこの日記が無ければ、レンは闇の魔術に堕ちている可能性が今の何倍も高かっただろう。
「ご苦労だった。もう帰って休んでもよかろう。」
「そうですか…それでは、失礼致します。」
レンは軽く一礼すると、その部屋を出て下に降りていくと、ハリーの到着を待つ。