レンにも話したくない何かがハリーの中に引っかかっているのかもしれない。
自分も今はハリーに話せない事がある…それを言う事が出来ないのに、言うのを止めてしまったハリーにそれを問うのは狡い気がしてレンも何も言えなかった。
月曜になればハリーは退院し、また普通の生活に戻った。
腕の包帯が取れたドラコはハリーが退院したお祝いにと、ハリーが箒から落ちた時の真似をしてスリザリンの皆を笑わせていた。
ロンはスネイプの授業の時、とうとうキレてしまい、ヌメヌメしたワニの心臓をドラコ目掛けて投げつけ、それが見事にドラコの顔面にクリーンヒット。
スネイプは直ぐにグリフィンドールから50点減点した。
闇の魔術に対する防衛術の授業ではとうとうリーマスが復帰し、元気とはいえないが無事な姿を見せてくれた。
「フェアじゃないよ。代理だったのにどうして宿題を出すんですか?」
「僕達、狼人間について何も知らないのに…。」
「羊皮紙二巻き!」
そんなクラス中からのスネイプに対する不平不満をリーマスが休んでいた間どんな授業をしたか言って聞かせれば、リーマスは少しだけ眉間に皺を寄せて「スネイプ先生にそこはまだ習ってないって言わなかったのかい?」と聞いた。
そう言えば、少し静まり返っていた生徒達がまた一斉に話し始める。
「言いました!けどスネイプ先生は僕達が凄く遅れてるって…耳を貸さないんです。」
そう言えばリーマスは笑みを浮かべて自分からスネイプに言うので宿題はやらなくて良いと皆に言ってくれた。
それを聞けばクラス中から喜びの声が上がり、ハーマイオニーは残念そうな声を漏らし、元々やる気がなく手を付けていなかったレンはそれを興味なさ気に聞いていた。
今日の授業はおいでおいで妖精(ピンキーパンク)だ。
「これは旅人を迷わせて沼地に誘う。」
リーマスがそう言えば、先程までの騒ぎ様は何処に行ったのか、皆静かにノートに取り始めた。