「手にカンテラをぶら下げているのが判るね?目の前をピョンピョン飛ぶ…。人がそれについていく…すると…」
ピンキーパンクは自分を閉じ込めているガラスにぶつかってガポガポと音をたてた。
そのままいつも通りの楽しい授業が行われ、暫く後に就業のベルが鳴り、皆荷物を纏めて出口に向かった。
「ハリー、キミは残ってくれないか?話があるんだ。」
リーマスはそう言うと、ハリーはレン達と一緒に歩いていたその脚を止め、リーマスの元へと向かった。
レンは少し様子が気になったが、ハリーだけを残したという事は、大事な話があるのだろうとロンとハーマイオニーと共に談話室へと向かった。
リーマスと話が終わって帰ってきたハリーは話す前よりも元気になっていて、レンはほっと胸を撫で下ろした。
きっとハリーの塞ぎ様を誰かに聞き、元気付けてくれたのだろう…。

11月の終わりにはクィディッチでレイブンクローがハッフルパフを負かし、ハリーはいつもの元気を取り戻した。
ハリーだけではない…ウッドやフレッドとジョージ、アリシア、アンジェリーナなどチームメンバーも元気になった様で、煙る様な冷たい雨の中、今までに増して練習をし始めていた。
そんな雨も12月まで続いたが、ハリーの悩みの種、吸魂鬼は持ち場である学校の入り口を離れる事が出来ない様だった。
学期が終わる2週間前、急に空が明るくなり眩しい乳白色になったかと思うと、泥んこの校庭がキラキラ光る霜柱に覆われて、城中がクリスマスムードで満ち溢れる。
フリットウィック先生は、もう自分の教室に輝くライトで飾り付けていたが、実は本物の妖精がパタパタと羽を羽ばたかせている光だった。
そしていつもの様に、マクゴナガルが休暇を城で過ごす者を尋ねるとハリーはそこに自分の名前をサインし、それに続いてハーマイオニーとロンもサインをした。