「何してるんだい?どうしてホグズミードに行かないの?」
ハリーは首を傾げながら不思議そうに聞き、レンも同じ事を思っていた。
楽しい事が大好きな彼らが、ホグズミードに行かないなんて事がありえないように思えた。
「行く前に、キミ達にお祭り気分を分けてあげようかと思って。」フレッドは意味ありげにウィンクをすると「こっちへこいよ」と像の左側にある誰も居ない教室を顎でしゃくった。
ハリーはレンの手を引きながら、フレッドとジョージの後について教室に入ると、ジョージがそっとドアを閉め、2人の方を向いてニッコリと笑う。
「一足早いクリスマスプレゼントだ。」
フレッドは、マントの下から仰々しく何かを引っ張り出して机の上に広げて見せた。
「これ、いったいなんだい?」
「これはだね、ハリー。僕達の成功の秘訣さ。」
ジョージが羊皮紙を愛しげに撫でた。
「キミ達にやるのは実に惜しいぜ。しかしこれが必要なのは俺達よりキミ達の方だって、俺達昨日の夜にそう決めたんだ。」
「それに俺達はもう暗記しているしな。我々は汝にこれを譲る。俺達にゃもう必要ないからな。」
フレッドに続いてジョージはそう言うが、ハリーもレンも言っている意味がよく判らなかった。
「この物自体はハリーにやるけど、俺らの様に仲良く2人で使ってくれ。」
「この羊皮紙の切れ端が何の役に立つの?」
ハリーのその言葉にフレッドはフレッドは、致命的に失礼な事を言ってくれたと言わんばかりに顔を顰めて両目を瞑った。
「ジョージ、説明してやりたまえ。」
「よろしい…我々が1年だった時の事だ。ハリーよ…まだ若くて、疑いを知らず、汚れなき頃の事…」
ハリーは噴出し、レンもクスクスと笑った。