「まぁ、今の俺達よりは汚れなき頃さ…我々はフィルチのご厄介になる羽目になった。」
「クソ爆弾を廊下で爆発させたら、何故か知らんフィルチのご不興を買って…」
「奴さん、俺達を事務所まで引っ張って行って脅し始めた訳だ。例のおきまりの…処罰だぞ…」
「腸を抉るぞ…」
フレッドがそれに続いて言うものだから、レンはそのまま小さく笑い続けてしまい、ハリーもニヤっと笑えば、双子はそのまま楽しそうに続きを話し続ける。
「そして、我々はある事に気付いてしまった。書類棚の引き出しのひとつに「没収品・特に危険」と書いてあるじゃないか。」
「まさか…」
ハリーは何かを期待するように瞳を輝かせてニヤリと笑んだ。
「さて、キミならどうしたかな?」
フレッドが話を続けた。
「ジョージがもう1回クソ爆弾を爆発させて気を逸らせている間に、俺が素早く引き出しを開けて掴んだのが…これさ。」
「なーに、そんなに悪い事をした訳じゃないさ。」
「フィルチにこれの使い方が判ってたとは思えないが、没収したんだ、これが何かは察しがついていたんだろう。」
ジョージとフレッドの楽しい演説に区切りがついたところで、レンは少し息を吐く。
「それで、ジョージとフレッドはそれの使い方が解っているの?」
「バッチリさ。この可愛い子ちゃんが学校中の先生を束にしたより多くの事を俺達に教えてくれた。」
「僕をじらしているんだね。」
ハリーは古ぼけたボロボロの羊皮紙をみながらそう言えば、ジョージは「へぇ、じらしているかい?」と言い杖を取り出す。
「我、此処に誓う。我、よからぬ事を企むものなり。」
ジョージはそう言うと、羊皮紙を杖で軽く触れる。
すると忽ち、ジョージの杖の先が触れた所から細いインクの線が蜘蛛の巣の様に広がり始め、羊皮紙の隅から隅まで伸びていった。
そして一番てっぺんに花が咲くように渦巻き型の大きな緑色の文字がポッポッと現れる。