『ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ。我ら「魔法いたずら仕掛け人」の御用達商人がお届けする自慢の品。忍びの地図』
その忍びの地図はホグワーツ城と学校の敷地全体の詳しい地図だった。
本当に素晴らしいのは地図の上を動く小さな点で、ひとつひとつに細かい字で名前が書いてある。
クレスメントの血の力で魔力を探すのを、この地図の上で判り易くやっている様な感じで、誰が今何処でどうしているかが示されているのだとレンは思った。
「ホグズミードに直行の抜け道さ。」
フレッドが指でひとつの道を辿りながら言った。
「全部で7つの道がある。ところがフィルチはその内4つを知ってる。」
フレッドは指で地図に示された抜け道のうち4つを指でなぞった。
「しかし残りの道を知っているのは絶対俺達だけだ。5階の鏡の裏からの道は止めとけ。俺達が去年の冬までは利用してたけど崩れちまった。完全に塞がってる。それからこっちの道は誰も使った事がないと思うな。何しろ暴れ柳がその入り口の真上に埋まってる。」
レンはその言葉にドキリとした。
レンは確かにその道を使い辿り着いた先のあの建物はホグズミードにある建物だったのか…。
「しかし、こっちのこの道、これはハニーデュークス店の地下室に直通だ。俺達、この道は何度も使った。それにもう判ってると思うが、入り口はこの部屋の直ぐの、隻眼の魔女の婆さんの瘤だ。」
フレッドは丁寧に教えてくれ、レンもハリーもそれを真剣に聞いていた。
「ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ…」
地図の上に書かれている名前を撫でながらジョージが溜息を吐く。