「パッドフット…」
レンは思わず声に出してそう言ってしまうと、双子の視線がレンに集まる。
「知っているのか?」
「え…えぇ。ちょっと」
“私は仲間達からパッドフットと呼ばれていた”
そう言ったシリウスの言葉が頭の中を木霊する。
これは、シリウスが学生の時に作り上げた品なのだ…こんなに素晴らしい物を作る事が出来る。
彼は優秀な魔法使いなのだ…。
そしてシリウスはリーマスやハリーのお父さんの事を親友と言っていた。
もしかしたら、そんな親友達でこの地図を作り上げたのかもしれない。そう思うとレンの心は温かくなった。
「ソイツに伝えてくれないか?俺達はこの諸兄にどんなにご恩を受けた事か…」
「後輩の無法者を助けんが為かくの如く労を惜しまず…」
「必ず伝えておくわ。2人がとても感謝しているって。」
そう言えば、ジョージは嬉しそうに微笑んだ。
「という訳で、使った後は必ず消しておけよ。」
「じゃないと誰かに読まれちまう。」
「もう一度地図を軽く叩いてこう言うんだ『いたずら完了』すると地図は消される。」
「それではハリー君よ、行動を慎んでくれたまえ。」とフレッドはパーシーに瓜二つな程に似ている物真似をし、ジョージは「ハニーデュークスで会おう」とウインクをし、2人ともとても満足気に教室を後にした。