レンはどうしたものかと考えれば、地図上のレンが割れ目の中へと姿を消して行ったので、レンは地図を大切にローブの中にしまうとその割れ目に脚から入っていった。
そこは石で出来た滑り台の様だった。
かなりの距離を降りると、湿った冷たい地面に着地をした。
「大丈夫?」
杖で明かりを灯しているハリーがレンに片手を差し出し、レンはその片手を取ると立ち上がる。
「有難う。大丈夫よ。」
レンは手を繋いだまま片手で地図を広げるとハリーもその地図を確認する。
誰にも気付かれていない様だ…それを確認すればホッとした。
「いたずら完了。」
ハリーは一度レンを見、お互いアイコンタクトで頷けば、ハリーはそう唱える。
一度レンとの手を離し地図を受け取ると、ハリーはそれを丁寧に折り畳んだ。
「これどうしよう…。」
ハリーのその言葉にレンは首を傾げる。
「僕達二人が貰った物だろう?」
そう言う言葉にレンは「あー」と声を漏らすと、少しだけ笑みを浮かべる。
「ハリーが持っていて良いわ。私よりも貴方の方がよく使いそうだもの。けれど、これを使って何か危険な事はしないで頂戴ね?」
「今のこの状態が危険じゃないって言ってもらえるなら。」
ハリーはそう言い悪戯っぽく笑うと、レンも笑った。
ハリーは再度レンに手を差し出し、レンはその手を取り2人とも急ぎ足でトンネルの中を歩いて行った。
トンネルは曲がりくねっていて、どちらかといえば大きな兎の巣穴の様だった。
時々凹凸のある場所に躓き、互いを支えながら先を急ぐ。