ハリーの瞳はとても輝いていて、レンはホグズミードに行く事はどうでも良かったが、そのハリーの姿を見ているだけで頑張れる様な気がした。
1時間程歩いたかと思える頃、上り坂になり、2人とも息を荒げながら足を速め、10分後、石段の下に出る。
古びた石段が上へと伸び先端は見えなかった。
なるべく物音を立てない様に注意しながら、2人は上っていくと…暫く後…
ゴツッ
っと鈍い音がし、レンはそのままハリーの背中へ顔を埋める。
「ご、ごめんなさい。大丈夫?」
小声でそう声をかければ、ハリーは少し恥ずかしそうに頭を撫でて微笑みを漏らした。
「ううん、大丈夫。…着いたみたいだ。」
天井が観音開きの撥ね戸になっている様で、ハリーは一度扉に耳を向け耳を澄ます。
その先に人の気配がしないのを確認すれば、撥ね戸を押し開けて外を覗き見る。
レンもハリーの後ろからその様子を窺う様にして見てみれば、そこは倉庫だった。
木箱やケースがびっしりと置いてある。
ハリーは、繋いでいる手を一度放し先に外に出ると、レンに手を差し出し外へと出させた。
2人は撥ね戸をゆっくりと元に戻し、出入り口と思われる扉までくれば、人の波にそって外へと飛び出した。
ハニーデュークスという店の中は、色とりどりのお菓子があちらこちらに置かれて、とてもカラフルな店内だった。
ハリーはとても気に入ったらしく、色々なお菓子を見ては瞳を輝かせる。
「これはどうかな?」
レンは聞き覚えのある声に其方を見れば、赤毛で背の高い人物が栗色の髪の子と一緒に居るのが見え、ハリーと繋いだままの手を軽く引く。
ハリーはそれに一度レンを見れば、レンは少し微笑みその人物の方を見てはハリーに視線を戻す。