第20話
それからロンとハーマイオニーはお菓子の会計を済ませると、店の外に出る。
お店の外は吹雪で、2人はマントを着込み防寒していたが、レンとハリーは何も防寒対策はしていない。
寒さにレンは苦笑し、4人とも頭を低くして吹き付ける風を避けながら歩いた。
ロンとハーマイオニーはそんな中でも、少し叫ぶ様にして案内をしてくれていた。
だが寒さに4人とも耐え切れなくなって頃、ロンの提案で三本の箒でバタービールを飲む事になった。
三本の箒は小さな居酒屋だった。
中は人でごった返し、煩くて温かい。カウンターの向こうには美人な女性がいて、バーに屯している荒くれ者の魔法戦士たちに飲み物を出していた。
「マダム・ロスメルタだよ。僕が飲み物を買ってこようか?」
ロンは少し頬を紅くしながらそう言うと、ハリーとハーマイオニー、そしてレンは空いている小さなテーブルの方へと進んだ。
テーブルの背後は窓で、前にはすっきりと飾られたクリスマスツリーが暖炉脇に立っていた。
5分後にロンが大ジョッキを抱えてやってきて、皆で乾杯をした。
泡立った熱いバタービールは冷え切った体を温めてくれたし、とても美味しい飲み物だった。
だが、次の瞬間レンは咽せこんだ。
その事態にハリーも気付いた様で、同じように咽こむ。
そう、マクゴナガルとフリットウィック、ハグリッド…そしてコーネリウスが店内にやって来たのだ。
すると驚いた事にロンとハーマイオニーがテーブルの下にレンとハリーを押し込み、ハーマイオニーが魔法でツリーをテーブルの前に移動させてレンとハリーを助けてくれたのだ。
レンはハリーの方を見て、少しだけ苦笑し「此処から出て城に戻る隙を窺わないと」と耳元で囁けばハリーは大きく頷いた。
マダム・ロルメルタが先生方と大臣にお酒を運んでくれば、ファッジは一緒にどうだと彼女を誘う。
すると彼女はそれに喜んだのか、席に着き話が始まった。