「今日もこんな時間まで出歩いていたの?先生に見つかったらどうするつもり?」
ハーマイオニーは、今日は起きてレンを待っていた。
今日こそはちゃんと掴まえて話をしようと思ったのかもしれない。
レンはそう思うと少しだけ溜息を吐いた。
「プレゼント、用意するの忘れていたから…これ、作っていたの。」
レンはそう言うと、ハーマイオニーの分を彼女に手渡した。
彼女はそれに少しだけ驚いた様な表情を見せてから微笑み受け取ってくれる。
「有難う、レン。私も貴女にあげようと思って起きていたのよ。だって朝にはもう居ないんだもの。」
ハーマイオニーはそう言うと小さな包み紙をレンに手渡してくれた。
レンはそれを受け取り、お礼を言えば、ハーマイオニーに促されて包みを開けた。
中には小さなペンダントが入っていて、レンは小さく首を傾げる。
「これを私に?」
「えぇ…ほら、貴女…いつも付けているの、付けていないみたいだから…それお守りなんですって。」
「あれは…母の形見なの。あれを見ていると何だか励まされている気がして元気が出るの。」
レンは自分のベッドに腰掛けてハーマイオニーの方を向き、呟くようにそう答える。
「でも今はそれを信頼の証としてある人に預けているのよ。」
そう言えば、ハーマイオニーは少し笑みを零した。
きっと渡した相手がリーマスだと思ったのだろう。
「やっと貴女とまともに話せたわ…私、ずっとレンとお話したかったの。」
「ごめんなさい。…何だか1人で居たくて。」
「良いの。そう思う気持ち、判るもの。私だったらマクゴナガル先生に我儘言って今からでも家に帰ってしまっていたでしょうし…。秘密を知った時ね?確かにレンがあの人の子供って事、驚いたし疑ったわ…けれど直ぐにそんな思いを持つ事は間違いだって思ったの。だってレンは私達の仲間で私の親友なのよ。いつも私達をその身を盾にして守ってくれてる。…ねぇ、ハリーとちゃんと話して仲直りするべきだと思うわ。きっとハリーも口走ってしまった事後悔していると思うし。」
「有難う、ハーマイオニー。けれど…私も勿論ハリー達も意見を変えられないと思うわ。だから…きっと…これは時が解決する事だと思うの。シリウスが本当はどうなのか…ちゃんとした証拠があれば…。」
レンがそう言えば、危ない事は止めて!と心配そうに声をあげたが、レンはそんな事はしないと約束するとベッドにもぐり眠りに就いた。