第23話
ダンブルドアは、スネイプの返事に、それなら、リーマスは直ぐに元気になるとニッコリと微笑み、1年生に美味しいとソーセージを勧めれば、その1年生は顔を真っ赤にさせ振るえる手でその大皿を受け取った。
「大丈夫?」
レンはその1年生の隣に座っていたという事もあり、上に乗せている物を零しそうな程震える1年生の手に自ら手を添えて零れない様にしてやりながら声をかければ、その1年生は耳まで真っ赤にし「だだだ大丈夫…です」と声まで震わせていたので、かえって悪い事をしてしまったかなとレンは少しだけ苦笑を浮かべた。
クリスマスディナーはそれから2時間ほど続いた。
皆楽しそうに食事をし、そろそろお開きとなりそうだったので、ハリーとロンは皆と同じ様にクラッカーから出てきたハゲタカの帽子をかぶったまま立ち上がった。
「貴方達!どちらが先に席を離れましたの?」
そのトレローニーの大きな悲鳴に、ロンは困った様に「判らない」と答え、マクゴナガルの瞳が少しだけ冷たそうにトレローニーを見た。
「どちらでもたいして変りはないでしょう。扉の外に斧を持った極悪人が待ち構えていて、玄関ホールに最初に足を踏み入れた者を殺すとでも言うなら別ですが。」
そんなマクゴナガルの言葉に生徒たちは笑い声を上げ、トレローニーは侮辱されたと顔が訴えていた。
「キミも来る?」
ハリーがハーマイオニーに声を掛けたが、ハーマイオニーは首を横に振った。
どうやら彼女はマクゴナガルに用事がある様で、ハリーはレンにも同じ事を聞いたがレンが返事をするよりも早くダンブルドアが口を開く。
「久し振りにの少しお喋りをしたいのじゃが、彼女を借りても構わぬかの?」
ハリーはダンブルドアにそう声をかけられ、レンの瞳を少しだけ見つめてからダンブルドアを見て大きく頷いた。
「それでは行こうかの。」
「あ、待ってください、ダンブルドア先生。」
レンは立ち上がりダンブルドアにそう言えば、小さく首を傾げる。
「スネイプ先生、これを頂いてもよろしいですか?」
それは先程クラッカーから出てきたハゲタカの三角帽子。
スネイプはそれを被る事はせずに横に避けたままだったのだ。