授業は皆が帰ってきた次の週に行われた。
占い学は手相学を始め、魔法生物飼育学は震える様な1月の寒さの中を外で2時間も授業を受けるのは嫌だろうと、大きな焚き火の中に火とかげ(サラマンダー)を沢山入れて生徒達を楽しませてくれた。
「レン、少し良いかな?」
闇の魔術に対する防衛術の授業の後、ハリーと話していたリーマスは、普通に1人で帰ろうとしていたレンを呼び止めた。
「ルーピン先生、何か?」
レンは皆がいる手前、リーマスにそう言えば、彼は少しだけ苦笑を浮かべた。
「キミに少し協力をしてもらいたいんだ。付き合ってくれるかな?」
ハリーはリーマスのその言葉に少し驚き、レンは少し間を空けてから頷いた。
「それじゃ夕食後、私の部屋へ来てくれるかい?」
「判りました。」
レンはそう言うと教室の出入り口に向かう。
扉を開けると其処にはロンがハリーを待っていた。
「夕食に向かうのだろう?折角だし3人で行きなさい。」
レン達は仲が良く、普段の彼らを知っている者ならこんな事を言いもしないだろう。
そう、リーマスはレン達が喧嘩または気不味い関係の真っ最中という事を知っているのだ。
リーマスは少し笑いながらそう言い残し、自分はさっさと教室を後にしていく。
その後姿を見送りながら、レンは少し苦笑を浮かべた。
「あー…それじゃ、行こうか。」
ロンがそう言うと、ロンの隣をハリーが、そして2人の少し後ろをレンが歩いて大広間へと向かって行く。
「なぁ、ルーピンはどこが悪いのか知ってる?」
ロンはハリーにそう言えば、ハリーは小さく首を横に振る。
そして次にレンを見ては首を傾げる、ロン。
「持病みたいなのがあるんじゃないかしら。」
「それっぽいよな。いったい何の病気なんだろう。」
ロンは心配そうにそう言えば、レンの後ろから舌打ちが聞こえる。
なんだろうと振り向いてみれば、沢山の教科書などで閉まらなくなった鞄と格闘しているハーマイオニーの姿があった。